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通信混雑で「最後のフィックス」に着いてしまったら——AIM-J 614項の「待機してはならない」とAIPの「待機を開始する」は矛盾しない
AIM-J 614項は、通信混雑でその先の指示がないままSTARの開始点に着いても「指示なくホールディングを行ってはならない」とします。一方AIP ENR 1.5は「待機を開始する」と書いています。逆のことを言っているように見えるこの2つは、想定している場面が違います。2001年ごろの羽田の事案、1986年の管制承認限界点の改正、高度間隔とレーダー間隔の違いから、2026年ATSシンポジウムの研究発表を整理しました。
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GPV気象予報(weather-gpv.info)の使い方——凍結気象状態と、高度別の風を読むための整理
無料の「GPV気象予報」は、気象庁のMSM・GSMや米国のGFSなどの数値予報をそのまま地図で見られるサイトです。ただし、詳細(MSM)で見られるのは地上の値だけで、上空の気温や風は「広域」の高層気圧面図とGFSの鉛直断面図で見ることになります。0°C高度と雲・湿りから凍結気象状態の可能性を見る手順と、地上・925・850・500hPaの風を高度に置き換えて読む手順を、ヘリの運航目線で整理しました。
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航空法第96条の改正——管制指示の場所に「着陸帯・誘導路」、中身に「地上走行」を明記。エプロンは対象外に【令和7年12月1日施行】
羽田事故を受けた航空法等の改正(令和7年法律第55号)で、航空法第96条が改正され、2025年12月1日から施行されています。管制指示に従う場所に「管制圏に係る空港等の着陸帯・誘導路」が、指示の中身に「地上走行の方法」が加わりました。管制圏は「空域」なので、地上を走る航空機への指示の根拠を条文上はっきりさせた改正です。同時に、エプロンが管制指示の範囲外であることも明確になりました。2026年ATSシンポジウムの航空局資料と新旧の条文から整理します。
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山火事は春だけじゃない——網走の山林火災と、秋の林野火災のデータ
2026年10月15日、北海道網走市の国有林で山林火災が起き、約75ヘクタールが焼けて自衛隊に災害派遣が要請されました。山火事のピークは春で、全国では2〜4月に約半数が集中します。それでも10〜12月には小さな山があり、秋も油断はできません。消防庁・林野庁のデータで軽く整理しました。
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Google Earthのプランは何が違う?——無料のStandard、有料のProfessional・Advanced、そしてダウンロード終了が決まった「Earth Pro」
Google Earthには、無料のStandard、月75ドルのProfessional、月150ドルのProfessional Advancedの3プランがあります。違うのは主に「データレイヤ」「AI機能(Ask Google Earth)」「取り込めるデータ量」「サポート」で、過去の画像や測定などの基本機能は無料でも使えます。ただしAI機能は日本では使えず、高度なデータレイヤも米国中心です。名前の紛らわしいパソコン版「Google Earth Pro」は無料のままですが、2027年6月25日で新規ダウンロードが終了します。公式ドキュメントとリリースノートから整理しました。
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AMアンテナは夜だけの脅威ではない——ヒューストンのR44鉄塔衝突と、日本の航空障害灯が「光らない」条件
2024年10月、ヒューストンで夜間遊覧のR44が高さ1,003フィートの無線塔に衝突し、4人が亡くなりました。NTSBは2026年9月の最終報告で、パイロットが灯火のある塔との間隔を保てなかったことを推定原因とし、管制官が安全警報を出さなかったことを寄与要因に挙げています。ただ、鉄塔が危ないのは夜だけではありません。日本の航空法施行規則を読むと、赤白に塗られた鉄塔の赤い灯火は夜間しか点かず、点滅しない不動光でもよいことになっています。雲底が低い昼間、AMアンテナは灯火なしで霞の中に立っています。
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ヘリコプターによる山林火災消火——海外研究から見える「効率的な使い方」
近年、国内でも山林火災が多発し、ヘリコプターによる空中消火が注目されています。ただ「水を撒く」と言っても、どのタイミングで・どの機体で・どの量を・どこに落とすかで、効果は大きく変わります。海外の消火研究と現場目線を組み合わせて、ヘリ消火の「効率」を整理しました。
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Argo「AH23」とは——R22と比べてわかる“新しい2人乗りヘリ”の立ち位置
Argocopterの「AH23(AH-2.3)」は、超軽量機と本格GAヘリの“すき間”を狙った600kg級の新しい2人乗りヘリコプターです。Rotax 916・3枚複合ローター・チタン+複合材という現代的な設計を、訓練の世界標準であるロビンソンR22と比べながら、その立ち位置を整理します。
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VOICESとは——「罰しない・名前を出さない」航空安全情報の自発報告制度
操縦士には馴染みでも、一般にはあまり知られていない「VOICES(航空安全情報自発報告制度)」。事故や重大インシデントの義務報告では拾えないヒヤリハットを、匿名・非懲罰で集めて安全に活かす仕組みです。誰が・何を・どう報告するのか、なぜ「罰しない」が大事なのかを、やさしくまとめます。
連載・シリーズ
続報や関連テーマをまとめて
CRMと「決めること」 6記事
航空機へのレーザー照射 2記事
ドクターヘリの担い手問題 7記事
- ドクターヘリに整備士は必ず乗る? 法的根拠と2026年の特例措置を整理する
- ドクターヘリの整備士同乗を掘り下げる ― 機内での役割、海外との違い、パイロット代替は可能か
- ドクターヘリが「整備士不足」で飛べない——要件は厳しすぎないか、を考える
- 国がついに動いた——厚労省「ドクターヘリ検討会」7月設置。整備士不足の先に議論すべきこと
- 兵庫が全国初「2パイロット制」導入へ——ドクターヘリ整備士不足の“現実解”と、その割り切り
- ドクターヘリ支援、令和9年度予算で増額へ——「約100億円の枠」と、延べ345日の運休が動かした財布
- 医師の85%が「ドクターヘリに乗りたくない」——この数字を、飛ばす側はどう受け止めるか
北京・CITICタワー小型機衝突 5記事
阿蘇・火口のヘリ回収 3記事
ロビンソンの安全情報(SN) 3記事
IFRの最低気象条件と進入方式 6記事
滑走路の安全とリモート対空援助 5記事
ヘリ操縦士・人材の課題 8記事
- そのヘリは、誰が操縦しているのか──消防防災ヘリ「運航形態」の知られざる話
- 航空大学校にヘリ新コース——「入口」は増える。でも経験を積む“受け皿”が足りない
- 国が出したヘリ操縦士不足対策——主眼は「ライセンス」ではなく「飛行時間(経験)」だった
- ドクターヘリが「整備士不足」で飛べない——要件は厳しすぎないか、を考える
- 「飛行1時間30万円」を誰が払うか——防災・ドクターヘリ操縦士の養成費を国が支援へ。ドローンが奪った“経験の受け皿”
- 航空大学校の教官募集は「飛行機」だけ——ではヘリの養成はどうなったのか
- 免許を取った124人のうち、操縦士になれたのは69人——ヘリ求人の要件を数字で読む
- ドクターヘリ機長の36%が60代——高齢化は「民間だから」ではなく「要件」が作っている
GPS航法の基準を読む 7記事
- VFRでGPSを使う基準——「補助的に使用し」と、貼らなければならない標識
- TSO-C146とは何か——GPSに「SBAS」を足すと、何ができるようになるのか
- IFRでGPSを使う基準(5-005)——RAIMが5分途切れると予測されたら、飛行を中止する
- AC 20-138Dを読む——日本の基準が一行で参照している261ページに、ヘリ専用の章があった
- RNAV航行の許可はどう取るのか——5-017の附属書10本と、最終進入でFTE 0.15NMという目標
- RAIMとは何か——衛星の異常が直るまで最大2時間、その空白を埋める仕組み
- LOI、APPROACH DOWNGRADE、ABORT APPROACH——完全性が足りないとき、GTNは何を表示するか
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